重症ニキビに効く外用薬・クリンダック
クリンダックは、クリンダマイシンを有効成分にもつ抗生物質です。
皮膚科でも処方されるニキビ治療薬・ダラシンTゲル1%のジェネリック医薬品。
多くの患者さんから人気のある治療薬なのです。
初期ニキビが進行し炎症を起こしてしまったニキビ(赤ニキビ)に有効。
アクネ菌が増えるのを抑える効果があり、炎症を鎮めてくれます。
ゲルタイプの治療薬ですが、効果が変わらないローションタイプもあります。
ローションタイプはサラサラしておりすぐに乾燥するため、一般的に処方されるのはゲルタイプの治療薬です。
今回は、炎症ニキビに効果的なクリンダックを紹介します。
クリンダックの効果
クリンダックは、ニキビの原因菌・アクネ菌や黄色ブドウ球菌を殺菌する効果があります。
しかし、ダラシンゲルに耐性のある菌によってできたニキビに対しては効かない場合もあります。
使用しても効果を感じられない人は、治療薬を変更する必要があるため医師へ相談しましょう。
クリンダックは、1ヵ月間使用することでニキビを半分ほど減らすことができます。
ダラシンTゲルを使用した臨床実験では、炎症のあるニキビに4週間使用したところ58%も
減少したとの結果があります。
クリンダックの使用方法
・1日2回、洗顔後の清潔な状態で気になる患部に塗布します
クリンダックの使用方法は、1日2回。
洗顔料で清潔に洗ったあと、化粧水や保湿クリームを使用し乾かします。
クリンダックをニキビのある患部に塗布してください。
スキンケア前に使用すると、患部のみではなく広い範囲に薬剤が広がってしまいます。
また誤って目に入ってしまった場合は、水道水で十分に洗い流してください。
クリンダックの副作用
・軽度のかゆみ、ほてり、ツッパリ感、パリパリ感、刺激感など
クリンダックの副作用は、ディフェリンゲルやベピオゲルに比べると比較的少ないと言われています。
しかし副作用が出る可能性もあるため、皮膚の異常が起こった場合は医師に相談しましょう。
患部に直接塗布する薬なので、皮膚症状の副作用が起こることがあります。
・発赤
・かゆみ
・刺激感
・ヒリヒリ感
・かぶれなど
上記の症状が出た場合は、かかりつけ医または薬剤師に相談しましょう。
・腹痛、下痢、発熱
上記の症状が出た場合は、重篤な副作用の初期症状である可能性があります。
緑マーカー症状が出た場合は、クリンダックの使用をやめて医師または薬剤師に相談してください。
クリンダックの併用禁忌・注意
・クリンダックに含まれる成分でアレルギー症状が出たことがある
・妊娠中または授乳中の女性
・エリスロマイシンを使用中である
・末梢性筋弛緩剤を使用中である
妊娠中または授乳中の女性は使用できません。
感染症の治療に用意られるエリスロマイシンとの併用は、薬の効果が出ない場合があるためしないでください。
脳や脊髄の病気や怪我の後遺症で使用される末梢性筋弛緩剤との併用は、筋弛緩作用が強まるため併用注意役とされています。
引用元:医療用医薬品データベースKEGG・ダラシン(https://www.kegg.jp/medicus-bin/japic_med?japic_code=00059132#effect.and.usage)
番外編|皮脂が多い人にオススメの硫黄製剤
ニキビ治療に硫黄?と思う方もいらっしゃると思いますが、昔から皮膚科で処方されるローションや外用薬には、硫黄が含まれていることがあります。
薬局やドラックストアで販売されている市販のニキビ薬に配合されていることも。
ニキビに対する硫黄の効果は、一つだけではありません。
様々な効果が重なって、ニキビ改善の効果が期待できるのです。
・皮脂の分泌を抑えて、乾燥させる
・角質を柔らかくして、角栓が毛穴に詰まりにくくする
・アクネ菌を殺菌する
硫黄の乾燥させる効果は、皮脂の過剰分泌が原因である思春期ニキビに効果的です。
しかし、乾燥が原因の大人ニキビには逆効果になる可能性もあります。
皮脂の過剰分泌が原因の大人ニキビには効果を示す場合があるため、治療法に取り入れてもいいですが医師へ相談することが必要です。
硫黄の角質を柔らかくする効果は、ニキビの元男なる皮膚の老廃物や皮脂、角栓を毛穴にたまりにくくしてくれます。
市販で買える硫黄製剤
市販のニキビ治療薬の中には硫黄が配合されている商品もあります。
・ビフナイト
・アンナザベルエース
・エスカメル
・メンソレータムアクネスニキビ治療薬
思春期ニキビや皮脂の過剰分泌によってできる大人ニキビにはオススメの硫黄製剤。
市販で安く購入できるのは嬉しいですね。
今回は重症ニキビに効くクリンダックを紹介しました。
番外編として硫黄のお話もしましたが、知らない人が多かったのではないでしょうか。
温泉に浸かると、肌が綺麗になると言いますよね。
それは少なからず、硫黄の殺菌作用も手伝っているのかもしれません。